石神井公園動物病院 2007.06
先月、練馬区石神井公園近くで内装設計をしていた動物病院が完成しました。
実はぼくの弟が院長。6年勤めた病院を退職して開業したのです。
いつも思うのですが、動物病院は意外と自由ではなくて、音が漏れてはいけない室、X線が漏れてはいけない室、においが漏れてはいけない室、そして動物が逃げ出してはいけない室、などといった、必要になるアイテムが決まっています。
今回計画したテナントは決して広くはなかったので、それらの室を単純に並べてしまうと全体として狭く感じてしまうと思い、閉じた部屋を点在させました。そうすることで、本来廊下や隙間となる場所も、待合・受付・検査・物置・医局といった場所として有効に使えるようになったと思います。
また、部屋の角を45度で面取りして、動線上も邪魔にならず、視覚的にも威圧感をなくすようにしています。
この地域は石神井公園の恩恵を受けて大変緑の多いところなので、閉じた部屋は木箱のように仕上げて象徴的にし、外部ファサードでは全面ガラスの外側を再生木ルーバーで覆って周辺にとけ込むようにしています。
開業して早くもひと月が経ちますが、順調に患者さんは来ているのでしょうか・・・。気を長くして見守りたいと思います。
石神井公園動物病院