滝野川のマンションリノベーション 2010.02
最近出来上がったお仕事を紹介します。
西巣鴨と王子の中間にある北区滝野川のマンションリノベーションが完成しました。子供たちが巣立った後の住まいをより快適に送ろうという目的です。
築38年のマンションは5帖程度の小さな部屋が集まった4LDk(65.4平米)でしたが、メインのLDKが窓際ではなく中央にあり、昼でも電気をつけざるえない状態でした。
各部屋は光も届かず息苦しいのかあらゆる扉は開けっ放しで生活を送っているようでした。確かに閉めっぱなしであればトイレやキッチンの匂いは籠るばかりだし、お風呂も湿気だらけとなるので開けて生活をするのは動物的に当然だと感じました。
そこで、大きく空間を「長い時間を過ごす生活空間(LDKと寝室)」と「一時的にしかいない機能空間(お風呂やトイレ、収納)」の二つに分け、日光のあたる南側と日光のあたらない北側に大きくゾーニング分けを行いました。
生活空間はどこでも日光が当たるように可動の建具と天井までない家具によりゆるやかに分節をしています。
残りの機能空間はトイレやお風呂など小さな部屋の集合ですが、すべての建具を引戸にしています。つまり、開けっ放しを基本で違和感のないようにし、必要な時だけ閉じられるようにしました。
その他、一切されていなかった断熱を外壁部にしっかりと施し、窓はすべて二重サッシにして断熱性能の向上をはかっています。