津のオープンハウス(内覧会)補足 2007.12
この建物をすこしだけ解説しました。文章だけですが想像してみてください。
北側以外を隣地住宅に挟まれた敷地に建つ若い夫婦の専用住宅です。大きな敷地という恵まれた条件を活かして平屋とし、その中に水廻りや収納・バイク置場のような機能的で高密度な部分を集約した3つの大きな塊(コア)をつくりました。そのコアにより区切られた残余スペースを低密度で一体的な居住空間としています。
居住空間は南東側をパブリックゾーン、北西側をプライベートゾーンとしていますが、3つのコアの周りで連続的につながっており、行き止まりのない大きなワンルームとなっています。外周部分の四つ角を斜めにカットすることで隣り合う居住空間を連続的につなぐとともに、死角をつくり出し分節しています。(下図参照)
更には隣接する建物と平行でない壁面を作り出し外部に軒下空間を作り出しています。斜め壁は隣地壁面からの距離を確保する事ができるため、そこには大開口のテラス窓を設けています。
なお、コアの北西側では中庭を配置し、浴室や個室スペースを隣接させて採光を確保しています。
大きな平屋の一室空間の中で、遠くにいても子供達の気配を感じながら生活したり、コアの周りを走り回ったりできるような楽しい生活となることを期待しています。