5月に大阪の松原で住宅（一部事務所）が完成しました。
会社を持つご年輩の女性が、一人住まいをするための住宅です。
住宅部分は一人住まいということと、日常生活での行為をスムーズに行うことを考え、部屋を仕切らずにワンルームの中に様々な場所があるような計画としました。
全体は１０Ｍ×１２Ｍの平屋を鉄骨のトラス梁で無柱空間とし、場所をつくるための家具類は天井まで達することなく、上部がつながることで部屋を一体的にしています。
洗面所+トイレでさえもできるだけワンルームに取り込むようにしました。
また真ん中付近で採光条件や通風条件が悪くならないように、中央の間と呼ぶ部分のみ天井を高くしてハイサイドライトを設けています。
それぞれの場所は中央の間を中心に連続的で緩やかにつながり、ワンルームの中に開放的な場所と奥まって落ち着いた場所を共存させることができたと思います。
建て主は植物がお好きで、建物周囲に巡らせた植え込みに多種多様な木々を植えてます。建物が背景となり、木々が育って季節毎にちがった表情が現れると楽しいと思います。