地鎮祭「小牛田の住宅」 2012.03
昨年の6月より設計を進めておりました宮城県にある「小牛田の住宅」の地鎮祭が先日行われました。一年前の東日本大震災で被災され、半壊された築100年を超える住宅を取り壊しての工事ですから、どんな家を造るべきか悩みながら設計をしましたが、こうして無事着工を迎える事に喜びを感じます。
長くその場所にあった住宅はとても大きく、趣のある古い住宅でしたが、耐震性能を考えると建て替えるという選択肢を取らざる得ませんでした。また同じような地震が来ても、壊れないで存在し、安心安全なシェルターでもあるというのが家の条件であると思ったからです。シェルターというと閉鎖的な家になりそうですが、もちろんそうではなく開きながらも安全で快適である事を目指しています。
雪が溶けるのを待っての着工なのですが、なかなか雪が溶けなくて当日の天候を心配していたのですが見事に青空の晴天となりました。本当に気持ちよい陽気の中、地鎮祭が行われました。神主さんが土地の神様を呼ぶときに「うぉーーーーーーーー」と声を上げるのですが、そのときに突風がびゅーっとふきまして、ネコバスではないですが神様が来てくれた気がしました。心の中で工事中の安全と良い家が出来る事を祈りました。
この地域の皆さんは地震で失った物や事が沢山あったと思います。ここのクライアントも同様です。新しく出来上がる家で、ほっとできる安心安全な性能と、人が自然と集まってくる空間を実現する為にこれから頑張ります!!
楽しみです!!