6月18日は「わかる現代建築 ~注目の建築家展をもっと楽しむ~」 2025.06
6/18(水)は岡村が講師となり、NHKカルチャー主催の「建築家の視点で学ぶ わかる現代建築 ~注目の建築家展をもっと楽しむ~」がオンラインにて開催されます。オンラインなので、見逃し配信もあります。
全3回、展覧会が行われる建築家3名を取り上げて、掘り下げていきたいと思います。
第1回目の6/18は「安藤忠雄」さんです。
7/21まで大阪で「青春」という展覧会が開催されており、建築好きな方は万博とセットで見に行ってらっしゃるかもしれませんね。安藤さんと言えば、世界で一番知られている日本の建築家ではないでしょうか。
私が20代のときですが、海外旅行に行くと、なるべく現地にある大学の建築学科に行っていました。それは大学の学食で安く、安心してご飯を食べるという目的もありますが、海外の建築教育がどんな感じなのか?またどんな環境・空間で建築を学んでいるのかを見てみたかったからです。(だいたい、建築学科はかっこよくできていることも多い)
当時はまだPCがそこまで発達していなかったので、建築学科の場所を探して行ってみると誰かが模型を作っているという世界共通の建築学生の日常がありました。(模型素材はかなり違いましたが)そこで、つたない英語で建築学科学生と話すと、日本から来たというとすぐに「安藤忠雄」さんの名前が一番最初に出てくるのです。そして安藤さんの作品集を持ってきてくれて「安藤は最高だ!」というのです。以前に国立新美術館で開催されていた安藤さんの展覧会でも芸能人的な著名人施主との手紙が公開されていましたが、建築関係者でなくても世界中の多くの方々に知られている日本人建築家の代表なのは間違いないことでしょう。
インドに行ったときに安藤さんの作品集を見せてもらったのですが、モノクロでした。でも、安藤さんの建築は白黒でもいいんです!本人に聞いたら「よくないよ!」とどつかれるかもしれませんが(笑)、使う素材がコンクリート、ガラスなので、モノクロでも十分伝わっているのです。そのときに、改めて安藤さんのすごさ、偉大さを感じましたね。侘び寂びの精神ともいわれるように素材はコンクリートのみで勝負し、世界を制しているわけです。まるで刀一本で勝負する武士のようですよね。たくさんの手術で様々な臓器を摘出していてもまだ現役バリバリ、しゃべくりもうまいし、いまでもほんとかっこいい安藤さんですが、今までの建築作品を概観しながら、今後安藤建築を見るときに楽しめるような内容をお話していきたいと思っています。
ぜひご参加いただければと思います。
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画面越しですが、お会いできるのを楽しみにしております。
