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8月20日は「わかる現代建築 ~注目の建築家展をもっと楽しむ~」山本理顕 編 2025.08.05

8/20(水)は岡村が講師となり、NHKカルチャー主催の「建築家の視点で学ぶ わかる現代建築 ~注目の建築家展をもっと楽しむ~」がオンラインにて開催されます。(見逃し配信もあります)
全3回、展覧会が行われる建築家3名を取り上げて、掘り下げていきたいと思います。最終回の8/20は「山本理顕」さんです。


7/19に開幕し11/3まで横須賀市鴨居にある横須賀美術館で「山本理顕展 コミュニティーと建築」という展覧会が開催されています。横須賀美術館は横須賀市の市制100周年を記念して2007年にできあがった公立の美術館で、山本理顕さんの設計です。2024年のプリツカー賞に受賞し、ますます注目を集めるこの時期に、ご自身で設計した美術館で自身の個展というのは、一つの理想ではないでしょうか?

東京湾が狭くなっている海が見えるところにこの横須賀美術館は立地しており、東京湾に入出港する様々な船がたくさん見える素晴らしい場所に立地しています。そのため交通の便はあまり良くないのですが、この美術館に併設されているイタリアンレストランでご飯を食べて、その後展示を見るという丸一日ゆっくり過ごすのがおすすめです。
(レストランのみ利用する人が多い美味しい料理も見どころの一つです。なお、こうした飲食店を誘致するのも山本さんが頑張って実現させたようです。)

美術館には先日行って、展示を見てきました。山本さんのデビュー作から現在進行中のプロジェクト、コンペ案までをほぼ全てが展示されていました。このために作ったと思われる巨大な模型と図面というオーソドックスなものですが、この美術館を埋め尽くすことができるいままでの歴史と、その成し遂げてきた偉業をしっかりと感じることができました。今までの山本さんの活動や「思想=家族の考え方、屋根の使い方、ルール、そして地域社会圏」をすべてを概観することができる展示となっていました。山本さんが素晴らしいと感じるのは中国などをふくめかなり巨大な建築物を設計・監理されるのですが、それらをきちんと成立させることができるシステム=ルールを決める力(正義力)と、それを物体としての建築・空間にもしっかりとした質を保ち続けることです。私が訪れたことがある埼玉県立大学、中国北京の建外SOHOなど、どちらもかなり巨大な建築物なのですが、とても完成度が高く作られているのです。巨大すぎると力尽きて細部がイマイチなんてこともあるのですが、山本さんはどれもきちんとかっこいい!

そんな山本理顕さんの魅力、特徴をこの講座で解説していきたいと思います。ストレート豪速球しか投げない山本さんの建築家としての生き様に迫ることができたらと思って今必死で考えております。

お時間がある方はぜひご参加いただければと思います。
お申し込みはこちらからお願いします。画面越しですが、お会いできるのを楽しみにしております。

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