TEPCO銀座館で展覧会開催中! 2008.11
前回に書いた展示の設営が無事終わり、先日の11/13から12/23までTEPCO銀座館にてジャパンブランド(日本の地場産業の製造品)の展示が行われております。
今回の展示空間デザインでは美術品の用にグリッド状(方眼状)に白い展示台を置き、産地ごとに商品を展示するのではなく、生活のシーンの中での使われ方が少し想像できる様な展示にしたいと考えました。TEPCO銀座館という会場の性格上、主婦の方の来場が多いでしょうからその方々により身近に地場産業を感じて欲しかったのです。そこで、擬似的に3LDKの空間をつくり、展示台が日常で使用しているキッチンやダイニングテーブル(廃材を白塗装)となり、各商品を使われる場所ごとにランダムに配置したのです。
しかし、今回は展示をするにあたり
「受付から見通しが利くようにしてほしい。(壁等は極力無くす)」
「床や壁に一切汚れや傷をつけない」
という条件がありました。
そこで、まずは床を汚さない為に何らかの床材を新しく貼る必要があるということで、新規購入する床材をどうにかデザインできないかを考え、そこに3LDKの間取り図を床に描く事を考えたのです。
視界を遮る壁はありませんが、なんとなくの領域(子供の頃の「バーリア」ってやつです)を感じてもらえればよいと思ったのです。
高いなぁーと思う商品もあるのですが、日本製の本当に良いものばかりです。
いつも僕たちが設計した住宅のお客さんに言うのですが
「いま、間に合わせに安い家具とかをホームセンターとかで購入してしまうと一生そのままになってしまいますよ。椅子とかいつも使うものは3倍高くても良いと思ったものを購入していただき、本当に大切に使用してください。本物でできた椅子や、それを大切に使う姿を子供は見て、何かを感じ取ると思いますよ!!」
と。ぜひ、ここで本物の良さを感じていただければ幸いです。