芹の里(デイケアセンター)利用開始! 2013.04
三重県津市久居にある介護老人保険施設「芹の里」の一階にある、通所リハビリテーション(デイケアサービス)のスペースのリニューアル工事が終わり、ついに利用を4月1日より開始しました。
今回のリニューアルは下記の部分がメインでした。
・通所された方が過ごすデイルームを広くして、より快適にする。
・旧会議室を大浴場と脱衣所にする。
病院らしさ、施設らしさを極力無くし、自然素材を使いながら暖かみのある空間にしようと試みています。床は緑色長尺塩ビシートからフローリング調の濃い塩ビタイルに変えました。一番目を引くのは青色の壁ですが、横のラインの一番下は手摺ですが、その他は紙などが容易に挟めるクリップが内蔵されています。通所者の方がリハビリで制作した切り絵などの作品を展示する掲示板としての役目を担っています。通常の施設は無彩色の背景に薄いピンクと緑の什器というところが多いのですが、あえて寒色として避けられていた青を木目を残して思い切って使ってみています。
また、テーブルは様々な配置が簡単にできるよう台形テーブルとし、脚の4本中2本をキャスター付きにしています。テーブル配置が変わるだけで人との距離感を含め雰囲気ががらりと変わるので力を入れた部分でした。
浴槽は今までパーソナルケア浴槽のみでしたが、それ以外に二人で同時に入れる大浴槽を作り、窓から見た景色が楽しめるように小さな囲まれた庭(デザイン・施工:フローラさん)を設置しました。ゆっくりお風呂に入っていただきながら、リラックスして頂けるといいなぁーと思っています。
今回は建築設計だけでなく、リネン系の選定からサイン(デザイン:丹羽さん)、各種椅子などの什器選定まで幅広く関わらせて頂きました。
現場では監督の瀧山さん、川口さんにはいろいろと助けて頂きました。ありがとうございます。
実際に利用して頂く方や職員さんはどう感じて頂けるのかほんとドキドキで先日二期工事(既存のお風呂を小会議室に改修しています)の時にお邪魔して利用されている姿をじっと見ておりました。
今までと背景が違うだけで、そこにいらっしゃる方がすこしイキイキとされている気がしました。ちょっときれいな背景に影響されて、きれいな洋服を着て来るとか、おめかししてみるとそんな事になるかはわかりませんが、「施設に行く」のではなく、「カフェに行って来る」なんて事になると嬉しいと思っています。今後しっかりと経過を拝見させて頂きたいと思っています。
ご興味のある方は是非見学してみて下さい。下記の電話で受付をしています。
芹の里の電話番号は059-256-8180です。