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建築散歩2014の2回目 2014.04

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今週末の4/19(土)は恒例の建築散歩(二回目)の開催日です。13時千駄ヶ谷駅集合です。
街を歩きながら、そこに建つ建築物を解説とともに見て回るというお散歩講座です。19日はいま話題の神宮前、千駄ヶ谷、外苑前を歩きます。
話題というのはオリンピックのメイン会場となる新国立競技場(神宮前)の建て替えで2012年の秋にコンペが行われました。そこで勝ち残ったのがザハ・ハデッドという流線型の形態を得意とする建築家の案でした。しかし、その案を見た、槇文彦という日本の著名な建築家が物言いをつけたのです。
その論点を簡単にまとめると下記のような内容です。
・神宮前の樹木などは都市においては貴重であり、あの周辺地域が守って来た町並みがあるにもかかわらず今回のコンペで要望している規模は大きすぎであり、必然的に周辺と調和しない規模の大きな建築が出来てしまうのは問題ではないか?
・コンペの要綱で謳われている8万人収容という規模はオリンピックでは適当かもしれないが、オリンピックが終わった跡に同規模の催事等を企画して、満席に出来るようなイベントは数少ないと思われる為、維持費等を考えると規模を小さくし、仮設等で対応するのが初期投資のコスト、維持費のコスト等を考えると現実的な案ではないか?
・莫大な税金を投入するにも関わらず、情報公開や市民の声を反映する手続きが不十分ではないのか?
ぼくも確かになるほどと思わせる文章でした。その発言を受けて他の日本の建築家や地域住民などがシンポジウムを開いたりして、景観などの問題について議論しました。
そのきっかけとなった槇さんの問題定義をした文章はこちら
それらの動きを受けて審査員は全員沈黙をしていたのですが、唯一その審査員の一人である内藤廣さんが講演会などでいつも聞かれるということでHPにコメントを発表しました。
その文章を読んで、正直びっくりしました。あんなに素敵な建築を作るのに・・・・・まるで政治家の国家答弁のように論点をずらした回答だと感じたのです。
そうこうしているうちに一年が経過し、結局は何も進捗しないし、情勢が変わらないので、槇さんが再度コメントを発表しました。
その文章ははこちら
しっかり、内藤さんのコメントに対して反論していますね。
というわけで、前置きが長くなりましたが19日の「建築散歩2014」ではそのホットな神宮前周辺の建築を見て回ります。
有名建築設計事務所の所員さんにも協力してもらって中を見せてもらったり、造形力豊かな教会に入ったりと盛りだくさんの内容でお届けする予定ですので、お時間がある方は是非ご参加ください。
詳細や申し込みはこちらから。
では19日に御会いできることを楽しみにしております。

国立競技場行ってきました。屋根がないけど、改修を重ねているのでまだまだ使えるなぁーと言う印象でした。

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