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上棟からはや一ヶ月「嬉野の住宅」 2013.11

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三重県松阪市で工事中の住宅の上棟が10月中旬に行われ、現在サッシが付き、屋根が葺かれ始め、室内空間が形成されてきました。
敷地が三角形で隣が公園という不思議な土地に「く」の字の建物が出来上がっております。
三次曲面ではないのですが、二軸方向に傾いているので、屋根部分廻りの構造材は一本一本形状が違い、長さから接合部まですべて手刻みです。
工場に材料を入れ、現場監督さんが必死で書いた図面をもとに墨をつけ、のみなどで刻んで行くというやり方をして作り上げています。今の木造住宅の95パーセントは機械加工であり、木造の住宅であれば数時間で工場の機械は構造材を加工してしまいます。メーカーさんなどは機械加工が出来る範囲で住宅の設計をするという感じで、設計者が機械に使われている側面があるのですが今回は真逆で挑んでおります。
曲面の部分などもあり、今回の現場は板金屋さん、大工さんのすばらしい腕に助けられています。
特に外壁と屋根が大変複雑な形状でかつ同じ材料(ガルバリウム鋼板)だったので、以前もおつきあいがあった板金屋さんにこの工事をお願いしています。その方と現場でけんけんがくがくしながら、作業が難しくなりすぎず、かつすっきりきれいに見せるやり方を一緒に考えています。こうして職人さん、現場監督さん、設計の僕と三者で知恵を出し合いながらより良い物を作ろうというのはとても素敵な状況です。お互い押すところは押し、引くところは引きと、プライドをかけつつ現場で決めて行きながら着実に進んできました。
来年1月末にはオープンハウスが出来ると思いますので、是非見に来て頂ければと思います。

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