IHってすごいの? 2008.01
まずはIHってなんの略かというと「induction heating」つまり「誘導加熱」を利用した電磁加熱式調理器をIHコンロとかいいます。詳しくはこちらをご覧下さい。。
IHは接している金属部分のみが誘導加熱で熱くなってくるということで、ロスなく効率よく暖める事ができる魔法のグッズです。ただ、鍋の底面が狭いと接している部分が少ないのでなかなか暖まりませんし、土鍋など非金属はもちろんだめというわけで、いろいろと新しい調理器具が発明されて来たり、調理方法も工夫されていっています。チャーハンもガラス面に接しながら鍋を振る(動かす)というIHに合わせた新しい調理スタイルさえできて、技術に人間が適応していっている感じがしますね。(ちなみにアルミや銅の鍋等はかなり効率が悪くなるのでIHではおすすめしません。よってオールメタル対応IHはイニシャルも高いし、強引にアルミなどの鍋を使っても効率悪いので結局オールメタル対応でない物の方がIHらしくておすすめですよ)
次に見た目ですが、IHのほうが調理器具表面にでこぼこがないのできれいですし、スマートでかつ掃除しやすいです。これはとっても素敵な事で、ゴトク下にアルミホイルを敷くなどということが過去の出来事に感じさせます。更にはガスのように燃焼時に水を出さないので、油と水がくっついて部屋中に拡散する率が減り、よりオープンキッチンに向くので様々なキッチンレイアウトを可能にしてくれ、設計者の可能性を増大させてくれます。
それなのに、またあえてひねくれてみます。
科学とは違うアプローチなのでどうも的を得ない感じもしますが、気にせず考えると「火」が生活から消えるという事が単純に悲しいと。火は危険で、熱くてさ、不完全燃焼は赤い炎だとか、ガスの匂いとか、そういった当たり前の学習が日常から消えてしまうのがよいのかなぁーと。燃えてるっていう感覚を味わう機会が日常から格段と減る訳です。そういった事が単純に生きるという生活の中から消えてしまう事に寂しさを感じさせませんかね。調理するという感覚や醍醐味が火から電気になると減ってしまう感じがするのです。僕は結構料理付きなのですが、炎の臨場感・緊張感は割と好きですし、焼き肉もできれば炭焼き、ご飯も出来れば炊飯機ではなく火でたいたほうがおいしいナァーと思うのです。魔法のように暖まる電子レンジの様なIHは非実体的な物理現象で暖めるわけで、ガスだと誰でもわかる原始的な感じが僕は忘れられないのかも知れません。安心、安全は素敵な事ではあるのですが、そればかりだと人間という動物の感覚は鈍くなりそうな感じがするのです。
また、IHもエコキュートと同じで使用現場では二酸化炭素も出さないし、無駄な熱や光も出しませんので空調負荷も減るし、掃除の手間も減るし、空気も汚れませんし、経済的でいい事尽くめです。ただ全体で考えるとエコキュートと同じように、発電時にそれらを出しているわけでエコという観点ではガスとIHではそこまで大差ないと思います。エコキュートと同じようにこれまたIHだと格段に自分の家の生活環境は良くなる事は間違いないのですが、その裏でそれらを発電所の付近に押し付けているという縮図は変わりません。(火力発電の廃熱はかなり利用されているとおもいますが)
きちんと上記の事を科学的に検証されているサイトを最後に紹介しておきます。エコキュートと同じサイトの違うページを3つ紹介しておきますね。これと、これと、これです。
上記のサイトとかを呼んで勉強すると電気というのは本当にポテンシャルの高いエネルギーのようでして、いろいろなものから電気という万能薬にエネルギー変換する訳ですが、お湯を沸かすとか鍋を温めることを万能薬でやるほどのものではなく、もっと原始的な他のエネルギーからできる工夫できるのが一番良いようです。例えば太陽熱を集めて湯沸かしというとどうも一昔前というイメージがあると思いますが本当のエコはその辺りの原始的レベルであり、本当のエコはそこにある様な感じがちょいと勉強して感じました。
是非、いろいろと勉強してみると良いのかも知れませんね。
次回は電球型蛍光灯についてです。