三重松阪市嬉野の住宅のオープンハウス終了 2014.02
先日の2/9日に三重県松阪市嬉野で開催しましたオープンハウスが無事終了しました。
ご来場いただきました皆様ありがとうございました。
前日に東京から三重に来たのですが、雪の影響で新幹線の東京から名古屋間は大体1時間40分程度なのですが、倍の3時間ちょっとかかりましたね。いまだに東京の雪はかなり残ってますし、また雪が降るという予報ですね。オープンハウスの時は三重では晴れており、雪はほとんど残っていない状況だったので良かったです。
今回の敷地は三角形で、南側が公園という敷地条件でした。無邪気に四角形の総二階建て、南面大開口という案となると、プライバシーが確保できず結局はカーテンを開けることのない生活とならざるえません。また、公園側に総二階の水上南の片流れボリュームが出来ると大きいので圧迫感を与えますし、日射負荷対策もあって生活するときに苦労することになりそうです。
そこで、三角形の敷地を活かして「く」の字とし、中庭を抱く構成にしました。
太陽光は吹き抜けやトップライトを通して取り入れ、開口は中庭に向かって大きく開けています。
一般的な設計では暗い北側に脇役のお風呂など水廻りを持って来くるのですが、今回は逆に光りあふれる南側にそれらを配置し、清潔で快適な水廻り空間と光が届く共用空間を同時に成立させています。
幹線道路沿いでかつ、公園の隣ということで、今回の建築は必然的にいろいろなところから眺められる立地条件です。見る場所によって印象が変わるような外観形態としたところが今回一番苦労したところであり、かつとても楽しかった部分ですね。今後どのようにお客様が住みこなしてくれるかが楽しみです。
オープンハウスというのは実は僕にとって一番長く設計した家にいることが出来る唯一の行事です。朝早くから夜まで現場監理にいることはないですし、なかなか設計した空間に長く落ち着いている機会というのはないものです。朝日がどうやって入り、暖かいのか寒いのか、声の通り、気配の伝わり方などオープンハウスで感じることは沢山あります。皆さんに建築家の仕事を見て頂くというのが目的ではあるのですが、裏テーマとして僕が堂々とお客様の家に一日居座ることが出来るというのもありますね。次の日は撮影だったこともあり、丸二日間ほぼ家の中やその周辺で過ごさせて頂けたのはとても嬉しい時間でした。ご協力いただきましたクライアントのM様ありがとうございました。
今後三重県では小さな美容院を工事が動き始めておりますので、まだまだ三重通いは続きます!
今後ともよろしくお願いします!
撮影:谷川寛