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電球型蛍光灯ってエコ? 2008.02

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最近の新聞に「白熱灯の製造、販売を中止にする方向で経済産業省が検討」という記事が載っていたのをご存知でしょうか?
世界を見渡すとアイルランドは2009年から、オーストラリアも、2010年までに利用を段階的に禁止する方針を発表しているようです。
エコという力がエジソンの発明を脅かしているようですね。
まずは蛍光灯の原理を学びましょう。
こんなわかりやすい素敵なサイトがありました。
なるほど、これは複雑な現象が明かりを生み出しているようです。この分野はまだまだ進歩しており、安定器が発達して瞬時に点灯したり、点灯回数が増えたり、器具が小さくなったりしています。具体的には松下電工のこれとかこれなんかは見た事がない人が多いと思います。ほんとコンパクトになって省電力でかつ明るいというすばらしい日本が誇れる技術です。ランプの寿命が8000時間程度で価格は1500円しないぐらいです。
では慣れ親しんだ白熱灯の原理はこれです。
白熱灯はとても簡単な原理なのが理解できると思います。よくシリカやクリプトン、キセノンランプといった原子記号のランプ名前の理由はガラスの中に封じ込められている気体の名前だったのをご存知でしたか?ただ、この分野はもう技術的には限界に来ている感じで、新たに新商品は出ていません。どうしても不必要な熱が同時に発生するので効率が悪いのはすぐ理解できます。ランプの寿命は2000時間程度で、数百円で容易に購入できますよね。
次に新しい光源であるLEDの原理はこれです。
わりと単純な構造なので蛍光灯よりわかりやすい感じです。現在この分野がものすごい勢いで発達しており、明るいLEDがどんどん出て来て、価格も安価になりつつあります。LEDの特徴はかなり高効率で省電力、しかもランプ(基盤)寿命は40000~50000時間程度とかなり長いのが特徴です。
こうやって比較すると白熱灯の良さは全くありません。そうなると白熱灯はなくてよいという事になってしまい悲しくなってしまいますので一生懸命考えました。
・調光器を付けると、明るさが無段階に変化し、また寿命がかなり延びる。
・ランプを露出しても光っている姿が美しい
・電磁波が少ない(誤作動をおこさない)
・点光源なので光に方向性があり、影を作るため立体感ができる。
・暖かみのある色(温度)
・様々な波長を持っているので中間色をより表現できる。
・ちらつきがない(蛍光灯に比べ)
ぐらいでしょうか?上記の部分を蛍光灯やLEDが解消してくれる事を願います。
特に調光部分はすごく重要です。蛍光灯でも出来るものもありますが、まだまだです。だいたい部屋の中に照明が一つしか付いていない事があります。そうなるとオンかオフしか選べませんが、そこに調光機がついていれば気分や季節、時間にあわせて光環境を操れるという選択肢を住む人が持つ訳です。与えられていた光が操作できる対象になることは、すごく素敵で豊かな事だと思います。家のインテリアを変えたいと思う人はスタンド等で照明の数を増やす事だと思いますよ。そしてメイン照明を消してスタンドの向きを変えるだけで大きく変わりますよ!!
さて、本題です。
電球型蛍光灯は通常の白熱灯の照明器具に入れ替えられる優れもので、それに変えると60ワットの消費電力が約1/4になり、ランプ寿命は4倍程度にのびます。しかし先ほど蛍光灯の仕組みを理解したと思いますが、点灯させたりするには安定器が必要ですが、白熱灯の為に作られた器具にはそれがないため電球の中に安定機が含まれていないといけません。それが故に少し重い電球型蛍光灯ですが、ランプが切れる度にまだ使える安定機は使い捨てられている現状があります。出来れば安定器が容易に取り外せて再利用できる電球型蛍光灯が出来ると良いですね。新聞等で白熱灯を電球型蛍光灯に変えようキャンペーンに影響されて変えたはよいけど、ダウンライトの器具からランプがはみ出ているとかそんな最低な事なっていないでしょうね。
ちなみに蛍光灯を割ってしまうと水銀が空中に分散するので、燃えないゴミで出さないできちんとした処理方法としてくださいね。
よく考えると企業が儲かるためにはランプが高寿命になりすぎても困りますよね。キャノンのようにインク代等の消耗品で稼ぐと言ったビジネスモデルは成立しなくなってしまうから、松下ももしかしたらすごい高寿命なランプの商品化を出し惜しみしていたりしているのかもなぁー。
最後に蛍光灯に変えるとどれだけお得かを検討したり、きちんと解説してくれているサイトを紹介しておきます。これとこれです
次回はアイドリングストップです。

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