BLOG ブログ

  1. トップ
  2. ブログ
  3. 妹島和世と西沢立衛

妹島和世と西沢立衛 2004.11

一覧へ戻る

先ほんと久方ぶりに講演会に行って来ました。防水メーカー主催です。
最近は学生の頃とは違い展覧会だの講演会からはめっきり足が遠のいておりまして、他の建築家がどんなお仕事をしているかも知りませんでして、そろそろ行ってみよかってことで出かけてみました。うーーん、最近建築専門雑誌も立ち読みばかりで買ってないしなぁー。
すごく楽しめました。寝るんじゃないかと心配しておりましたがじぇんじぇん。できあがった建築を是非経験したいと感じさせていただきました。時代を切り開く勢いが昔から妹島さんはあったのですが、どうも実際できあがった建物を見に行くとちょいと物足りない感じがしていました。
建築学会賞を受賞した岐阜のマルチメディア工房はその中でも一番行って良かったものです。僕が行ったときはたまたま所員と学生、そしてお二人とみなで補修中でした。ポリカ波板が汚れてきたので木毛セメント板の柄をプリントしたものをはっつけていたのです。(先輩がいて手伝ったけど・・)
いまはもっと汚れていて構造のFBのたわみがすごいとのことで、同じ建築家として心が痛いのですがやろうとしていたことはおもしろいものでした。平面プランも真ん中に必要諸室、外周に廊下を設けバッファゾーンとしている構成で、地中に埋めて屋根からアプローチしたり、周辺環境との呼応もなかなか良いなぁーと思いまして、あれは現地に行っても期待を裏切らない感じがしました。
で、今回の講演内容は近作なのですが、だんだん最近のお仕事は似てきているようです。現代美術的という感じがしましたね。おもに現象的というか視覚的な操作によって建築が不可避的に持つ存在感や奥行き感の喪失や空間的体験をすこしずらしてみるような建築を作ろうとしているみたいでした。パースではなく浮世絵的空間とかさ。具体的には曲面ガラスを2重にしたり、細かな穴の開いた板で仕切ったりして、奥行き方向は見えるけど反射したり、何重も重なり合って虚像との境界が曖昧になったりすることをねらっていました。すごいところはそういった視覚的遊びがきちんとプランに影響を与えており、曲面のあたらしい世界が開かれている感じがしました。そういった遊び的要素がきちんと空間を作り上げている。今までの目的から作るというよりは見えている現象からどんどんふくらんでいって建築になった感じがします。
ただ、ぼくはいつもそうなのですが「その視覚的操作の先には何があるのか?」というのがお二人にはみえているのかが疑問です。確かに新しいし、できあがったら是非見に行きたいし、経験をしたい。けど、その新しい空間は僕たちに何をもたらしてくれるのか、どんな疑問を解決したり、広げたり、再解釈させてくれるのかをしりたい。もちろんその解釈は主観的なものでもかまわないし、何が目的なのかを手段ではなく聞かせて欲しかった。視覚的操作はあくまでも手段であって目的であって欲しくないと思うのだ。
「新しいことはいいことだ」これは現代美術では自明なことかもしれないが、建築ではもう少し違っても良いと思っているからなのですが。
とはいえ、十分おもしろいし、わくわくするし、どきどきしました。
見えない何かに向かって進んでいるお二人はかっちょいいなぁーと思いましたね。
オハイオトレドの美術館は行ってみたい。
バレンシア近代美術館 増築も行ってみたい。
群馬でやっている体育館とかももうすぐできそうで、それも行ってみたいなぁー
お二人が話されていたことが実際どうやって立ち上がってくるのかが楽しみです。
いままではわりとダイアグラムがそのまんま立ち上がったんだけど、行ってみるとどうもきちんと柱・梁があってちょっと興ざめという要素もあったのですがその辺もクリアしている感じなので、ぜひ行ってみたいなぁー。
<相方
ってことで、海外旅行行ってもいいですか?

CATEGORY

YEAR