僕は一日いくらかかる? 2008.09
単純に僕たちはいくら稼がないと生きていけないのだろうか?
自営業ともなると自分の年収は常に変動してしまい、安定という言葉とは無縁の人生を歩んでいると人並みに稼ぐとしたら・・・なんて考えてしまいます。35歳ともなるとそんなことを考え始める時期なのかも知れません。
まず、僕たちが接している自営業と言えば工事現場で働いてくれている職人さんで考えてみましょう。
職人さんには日当が2.5万円と僕たちは計算します。交通費込みで、材料費別と考えてです。一瞬サラリーマンの人達は「それは高いなぁー。時給換算したらいくらやねん!」と思ったりしますよね。
では、サラリーマンのあなたはいくら稼いでいるか考えてみましょう。
35才で額面450万ぐらいの年収があると考えましょう。一ヶ月で働くのは20日切るぐらいでしょう。12ヶ月で考えると240日です。ただし、有給やら正月やらお盆で10日以上は休むでしょうから結局は230日は切るぐらいです。
450万の年収に入っていないのは会社が払ってくれている厚生年金の半額と、退職金です。いまそれらは怪しい存在のですが、30年働いてやっぱり1500万ぐらいの退職金を期待することと思います。それを分割すると1年50万です。厚生年金会社負担分を仮に30万と考えます。となると年収は450+50+30=530万となりますね。
単純に日当を計算すると530万÷230日=約2.3万となります。
そう、あなたは一日会社にいて帰ってくるだけで2.3万ももらちゃってるのです。
なんと、一瞬「時給高!!」と思った職人さんの日当に近くなります。つまり、サラリーマンであるあなたは一日2.3万円も稼いでいるのです。
会社全体で考えると、会社を維持していく経費はかなりかかります。家賃、電気代、文具等の消耗品、福利厚生、社員の交通費等々、莫大に会社を運営していくにはかかります。大きな会社ですと広告費等もありますよね。
そうなると会社は一人当たり5万ぐらいの利益を生み出す仕組みを作らなくてはいけない感じではないでしょうか?(推測)
しかも、会社には直接利益を生み出す側だけの人間がいるだけではありません。経理や総務等、会社を円滑に運営していく側の分も稼がなくてはいけないのでほんと大変な訳です。
職人さんに戻して考えると、職人さんの奥さんを経理担当にしていたりして、その方の分も稼ぐとなるとさらに日当は上がるべきとなるのです。
これが40代、50代となると・・・・・サラリーマンはある程度年功序列であがり、50代ともなると年収1000万程度にならなくては2人子供を一人暮らしさせて私立大学にいかせられなくなります。そうなると職人さんの日当は4万以上必要となってきます。
というわけで、僕もあなたも皆生きていく為にはそれなりの賃金が発生しないと、死んでまう!という訳で、職人さんの日当は特別高いというわけではなさそうです。つまり、自営業である僕の日当もそれぐらいは・・・・・・稼がなあかんわ。