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「崖の上のポニョ」ってみました? 2008.10

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言わずと知れたアニメーション作家の宮崎駿さんの映画です。
もう何ヶ月も前に劇場に見に行ったのですが・・・素敵でした。
一流のファンタジーを見せてもらい満足で、幸せな気分になりました。
力技でのストーリー展開という感じはしましたが、そんな世界がもう一つあって夢を見る自由さや素敵さを感じました。

そんな宮崎さんのコメントがプロフェッショナル司会(NHK)の住吉さんのブログの中で掲載されています。

そこに子供と一緒に車に乗っていて、雨が降り出して・・・・という話が載っているのですが、その逸話がとても宮崎さんの映画を表していると思いました。是非、このブログを読んでみてください。

僕はものを作る仕事に就きたいと思わせるきっかけは実は宮崎さんの対談集が詰まった本との出会いがきっかけでした。(ちょっと恥ずかしい・・・)
アニメは全てが想像であり、映像に映る背景(小物から風景まで)からカメラワークまで、全てにおいて決めなくてはいけないわけで、偶然背景に映ってしまったとかそういった事は一切なく、全てのものを意図的に記述していく事になるよなぁーと考えたらすごい想像力が必要な訳です。それを完璧なまでに作り込んでいく宮崎さんの姿勢に衝撃を受け、感銘したのです。対談には押井守さんと本気でバトルしているものもあり、思想や考え方から映画(世界)が緻密に作り上げられていくということ自体を衝撃を持って知ったのです。

アニメは物理的にカメラが入らない場所でも入れるし、空を飛ぶ表現だってできる創作においての制限がない表現方法と言っても過言ではないのでしょうが、全てを決めなくてはいけないという事は、同時に全てに言い訳がなくなるという事なのです。その緻密さは宮崎アニメに出てくる背景としての建築にも現れています。「となりのトトロ」で出てくるサツキとメイの家は愛・地球博で再現されましたが、再現できる程緻密に想定され、アニメで背景となっている空間には矛盾は一切ないようになっているのです。(多分)

建築はたくさんのいい訳(重力、法規、コスト等)があり僕としては正直ほっとするというか、助けられている感じがします。とはいえ、僕の夢は幼稚園や小学校等の子供用の空間を作ってみたいと思っています。子供のときに自然と背景になっている建築が普通と違えば、もしかしたら良い子供になるかも知れません。そんな事を信じつつ空間を作っていきたいと思っています。

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