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バックキャスティング 2004.12

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前に書いた全国教育系ワークショップフォーラム(長い名前だ)にきていたゲストの一人に益田文和という東京造形大の教授が来ていて、その人の講座に僕は参加しました。
前半は講義で、後半は課題をやるというほんと大学の授業形式そのままでおこなわれ、決しておもしろおかしく講義をするわけではないが、実直な人柄が伝わる感じで、それなりに楽しめた。もちろん物足りない所などあるがそれはまた後で。
で、その中に初めて聞いた言葉があった。それが「バックキャスティング」だ。なにかというと「未来から過去の現在を振り返る」という考え方のことです。僕たちは過去の事柄を参照しながら現在を生きている。つまり過去(後ろ)を見ながら未来(前)に進んでいるわけで、背中の向こう側に未来があるということなのだ。そのような状態では、今いる位置が間違っていないかどうかを判断することができず目的地への軌道修正ができない。後ろ歩きして目的地に着ける人なんていないように。
というわけで、何年後か、何十年後の未来を想定し、それにたどり着くには現在はどうすべきなのかと考えようと言うことなのである。つまり「自分のいる位置を未来に設定してから過去としての今を考えよう」というわけだ。
「サスティナブル」という言葉をよく耳にしますがそれは「現代文明を将来も続けるため」ではなく、「持続可能な新しい文化をつくる」ことだと。
なるほど。何でもそうだが行き当たりばったりだとだめですよね。もちろん「やってから考える」とか「トライアンドエラー」とかもいいますが、何か大きな目的は持っていないと大きくそれてしまう可能性があります。あたって砕けてしまうのは地球規模のことだと取り返しがつかないので・・戦争とかもね。
例えば20年後のぼくはえー50歳ぐらいです。そのころの生活、ライフスタイルはどうなっているのだろうかなぁー。人口は減っているんだろうなぁー、海外からの労働者は受け入れざる得ないんだろうか、土、水、空気、太陽、燃料などは大丈夫だろうか・・・とか考えていると動けなくなっちゃうよね。
だからまずは身近なところから考えた方がリアリティーがあるから
「朝起きて、ってここはどこかというとやっぱマンションかなぁー。そんで、家電製品は小型化と一体化を繰り返し、またデジタル化も進むので家の中の「モノ」の占める割合は少し減っているのかも。だけど、モノとしての質感も必要だから今の半分も減っていないかな。マンションももう少し合理化されて小さなお風呂を各戸にはなくてシャワーだけとなになって、お風呂はマンションごとに大浴場と小さなお風呂がいくつかに集約しているかなぁー。照明器具も効率よくなってランプを交換しなくても良くなっているだろうし、・・・・」
とかって考えてみません?
そこから今の生活を見直してみる。
いい考え方です。
でも、かなり難しいけど、やってみてくださいな。

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