バイク屋と自転車屋 2004.10
先日僕が事務所までの貴重な交通手段である50CCのカブが故障した。突然エンジンが止まってしまったのだ。まあ、原因は単なるオイル切れだというのは過去に何度も経験をしたので分かっていたのだが、どこかバイク屋さんはないかなぁーと探しました。歩いているとあっさりと発見。「よかったぁー」と思って早速ドアを開けてみると、しーーん。「いらっしゃませ」なんて言葉はない。近くにいるのに・・・「すいませーーん」というとしぶしぶ修理中のバイクからこちらに顔を向けてくれた。「何?」ぶっきらぼうだ。
「あのぉーバイクが途中でエンジンが止まったのですが・・・」「どれ?」「あのカブです。」「今忙しいからなぁー。エンジン途中で止まったらそりゃやばいよ。修理費すごくかかるよ。」
なんだかとてもめんどくさそうである。修理したくないオーラ出しまくっている。
「お忙しいところ申し訳ありませんが、僕の大事な交通手段ですのでなおしていただきたいのですが・・」
おっと、なんでおれがへりくだっているのだ・・・。いちおう客だよね。なぜか向こうに横柄な態度をとられると反射的に弱者になってしまう。なんだか変だよなぁー。
といろいろあったがなんとか預かってもらいなおしてもらうことになりました。
修理完了の電話があり、取りに行くと伝えていた日はすごい雨。台風が来ているのだ。そこで、一応電話と思い「すみませんが本日取りに行くと言っていたオカムラです。すごい雨なので雨がやむまで取りにいけませんがよろしくお願いします。」そうすると、
「えーーーー困るよ。うちはそんなスペースなんだからね。カッパとかないの?カッパ着て取りに来なさい」おっと命令調である。「・・・・・・」「困るんだよねぇーすぐに取りに来てもらわないと・・・」「いやぁーカッパもないものでもう少しおいておいてもらえませんか?」「うーーん、ちょっとまって。・・・しょうがないわね。いいわ。早く取りに来てね」がちゃっ
おいっ。何なんだろう、これ。
みなさんも似たような経験を自転車屋とかバイク屋さんで経験しませんか?
客商売やっている用には見えないですよね。
もちろん自転車やバイクを買ったところで修理してもらったりするときには愛想もいいし、修理費も安い。
一見さんにはなぜかすごく冷たいし、お金もかなり高く設定される。
そんなことを周りの人に話したら「自転車屋でパンク修理をお願いしたら拒否された(理由は中国製の質も悪い自転車だからこんな不良自転車を直したくない」「自転車屋でパンク修理をお願いしたらすごくイヤな顔をして4000円だけどやる?」って不当な値段をいわれた。とか様々な意見があったので、なんなんだろうかなぁーと。
「ムラ」意識とでもいうものか、「客商売だけど断る権利はある」それはもっともだ。
でも、明らかにパンクとか故障は困っているのにそこに追い打ちをかけることはなかろうに・・・
と思ってしまいますね。
でも、ここに大きな問題が隠されている気もします。
「ビックカメラ」「ドンキホーテ」などなど大型激安チェーンがたくさん出てきて自転車はこういったところでみんな1万前後で購入してしまう。無印良品の自転車も同様にデザイン力でかなりの自転車をうっていると思う。街の小さな自転車屋は商売あがったりなわけだ。とはいえ、僕たちは修理にだすのは近くの利便性のよいところにお願いする。「ちっ。こんな時だけのこのこときやがって・・・」となるのかもしれない。
街の電気屋さんもそうだ。価格では大型店に勝てるわけがない。そこで、街の電気屋はアフターサービスを売りにしていて搬入から処分まで、きっちりとした対応だ。電話1本で飛んできてくれるので、お年寄りにはいいサービスでしょう。生き残っている家電店舗は介護用品とかリフォームまで請け負ったり、コンビニ以上のランプの品揃えとかで何とか乗り切っている。もう店舗内には商品は置くことはせず、カタログ販売と電球などのフック商品のみだったりします。こういった地域に根ざした店舗は少しづつ変わってきています。
でも残念ながら自転車屋とかは業務内容を変えているところは少なく、なんだか意固地になっているのかもしれませんよね。
やっぱ無印良品にまけないデザインと、長年培ってきたよい自転車という理論で素敵な自転車を開発したらいいのに。この自転車は大型店では買えませんとかね。
まあ、このシビアな世の中ちょいと発想転換しないと生き残れないのかもね。
おいらもがんばろっと。