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セラミックパークMINO 2005.08

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岐阜県にプレゼンテーションに行った帰り、多治見にある磯崎新氏の設計「セラミックパークMINO」に寄って来ました。陶芸の美術館やイベント展示室、陶磁器体験所やショップを中心とする施設です。MINOとは美濃焼きのMINOですね。岐阜県は陶磁器の産地ですから。
大自然のロケーションがすばらしく、アプローチのトンネルは山の中に入っていく感じでなかなかドラマチックです。施設の外壁やルーバー、床タイルなど至る所に陶製の材料が使われていて、建物の配置やプラン、離れの茶室も周囲に溶け込んでいてよかったです。内部は期待が大きかったせいか無骨な感じでがっかり。いわゆる洗練された美術館とは違っていて、使いこなされていない感も大きい。規模が大き過ぎないかな?
でもそんな中でも地元の人たちが陶磁器を広めていこうと努力している姿があったのはよかったです。おもしろい陶器にも出会えたし。休日にもかかわらずお客さんはあまり多くなかったのですが、たくさんの出店がトンネルに並び、ちゃんと観光マイクロバスが運行している姿をみると、がんばってるなあと思いました。でもこの建築が人々に活気を与えているかというと決してそうではないだろうという印象です。
駅までの帰りのバスからはお祭りに集まる人々の活気に遭遇し、最後は建築よりも人に元気をもらって帰路につきました。建築もがんばらないと。

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