ちょっとくどいけど 2004.10
そうそう、三谷幸喜監督の「みんなのいえ」っていう映画みました?唐沢寿明とか田中邦衛、ココリコ田中とかが出演しているやつです。あれにも施主(旦那)の母親が出てきて風水等の迷信で、みんなで進めている家造りをはちゃめちゃにしてしまうというシーンがあります。
確かに一度「あの方角はよくないよ」とか言われてしまうと不安になりますよね。一生に一度の家ですから。子供に名前を付けるときも同じですよね。勝手に誰かが字画とか調べて来ちゃう。でも、この文字はよくないなどと聞いちゃうと結構気にいっていた名前だったのに心の隅で気がかりになってしまう。
よかれと思って調べる風水・家相は迷惑な場合もあるんですよね。ぼくたちが設計するときは「風水・家相・迷信は1回のみ」といっています。違う宗派の方に聞きに行くと微妙に言うことが違ったり、さらには全く逆だったりと僕たちは右へ左へといって迷走してしまうからです。だから「信じるのは1つだけにしてください」とお願いします。
また長くなってしまいましたね(笑)。この話は映画の「みんなのいえ」を見てみてもらえるとそのまま再現されています。家創りは映画ができるほど「笑いあり、涙あり、怒りなどいろいろなドラマがある」ことだと理解していただけると思います。僕たちも「家を創る際に生まれるさまざまなドラマ」こそが家造りで欠かせない要素でありとても大切な部分と思っています。
既製品の家買っちゃったらドラマなんてないですよね。せっかくの一番お金のかかるおもちゃ(ちょっといいすぎですが)ですから楽しく、苦しみながら家創りしませんか?
満足度が全然違いますよ。