RENOVATION 梶ヶ谷のマンション 2009.03

　川崎市高津区にある築30年程度の中古マンションの1室をリノベーション。南隣が神社であり、マンションの限られた窓から見える神社の緑を室内に取り込めるように窓廻りをスッキリとしました。具体的には窓まわりの壁をふかし、垂れ壁の中にカーテンボックスを、両脇の壁の中にカーテンを収納できるようにしました。そうする事で、昼間はカーテンの存在を感じる事なく外の景色が堪能でき、夜は2つ窓を1つのカーテンで覆う事で壁のようにシンプルな面となります。 更にはそのカーテンが収納される壁を曲面とし、様々な日常のモノ（家具等）が窓廻りに置かれ眺望を妨げないようにしています。生活感の流出や物の密度の向上を窓際だけは確保したいと考えたのです。
　寝室以外は若い夫婦である事を考え、自由に使えるようにワンルームにしています。予備室への入口を大きな回転建具とし、任意の位置に固定する事でワンルームに変化を与えるように考えました。 これからの生活や家族の変化に従って仕切る事は後でもできるため、いまは自由で大きな空間に友人達が集まってくるような場所となる事を期待しています。