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追悼展『坂上直哉の足跡をたどる』Part2と関連イベントのご案内 2023.08

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 アーティストである坂上直哉さんに出会ったのはもう15年ほど前、船橋のアンデルセン公園にある子ども美術館で谷川寛さんと栗本真壱が主導して作った「WONDER BOOK」が展示するときだ。昔からの友人であった谷川さんから急遽SOSが来て、手伝いに行った時にニコニコしている方がいたのだが、まさにその人だった。アートアソシエイツ八咫という露口さん、倉本さん、そして坂上さんの三人グループで子ども美術館の企画展のキュレーションをしており、その縁で準備状況を見に来てくれていたのだ。その時も飲みに連れて行ってもらったり、その後もちょこちょこお声がけをいただき、東京国体の炬火台では構造設計の木下洋介さんの力を借りて都庁に通ったり、日大習志野高校のサインではたくさんの図面を書かせてもらった。予算や作り方、各種要望などの全ての状況を把握し提案するという、まるでデザイナーのような振る舞いなのに、最後に提案される制作物はアーティストらしい個性が光ったもので幼い私は「すごいぞ!」と感じたものだった。いつもニコニコしているのに、様々な業種の力を借りいつの間にか最後は自身が提案するものに収束させていく力も持ち合わせていらしゃった。その他にも羽田空港国内線旅客ターミナル 第1旅客ターミナルに設置され、今は玉川学園に設置されている彫刻作品など沢山の作品を残されている。ただ、作品といっても自身が汗を流しノミでほった彫刻ではなく、ほとんどがステンレスでできており、その技法を追求しつつ職人さんと作ったものである。「アーティストは自身で全て作り上げる」というイメージを塗り替え、協働し、周囲を巻き込みながらそこにしかありえないトーテムポールを作り上げようとしていたのだ。
 しかし、昨年残念ながら永眠してしまい、その追悼展の第二弾が下記にように開催される。

〈 Part 2 〉 坂上直哉の足跡をたどる 『~紋なす場のアート~』
2023年 9月18日(月・祝)~ 9月23日(土・祝)
場所:建築会館1階ギャラリー(〒108-0014 東京都港区芝 5-26-20)
時間:11:00 ~ 19:00 (最終日は 16:00 まで)
入場:無料
追悼展のパンフレットはこちら(PDF)

しかもこの展示計画には私も参加させてもらっており、坂上さんは何を伝えたかったのかと議論しつつ何をどのように展示しようかと現在も鋭意進めているところです。

さらに、関連イベントとして下記の二つが計画されています。第二弾は私も少し参加予定です。お時間があれば展示、イベントとも足を運んでいただければ幸いです。

謎解講第一弾「御城下町神田謎解講」
神田の「岩本町ほほえみプラザ」前庭のアートーク『御城下町神田謎解』を元に、お江戸の専門家たちが、坂上直哉氏の残した数々の謎を解いていきます。こ一緒に江戸に想いを馳せてみませんか。
開催日:2023年9月18日(月、祝)16:30~18:30 (16: 00受付開始)
開催地:〒108-0014 東京都港区芝5丁目26−20 建築会館1階
参加費:2,000円(ワンドリンク・当日現金支払)(追悼展は入場無料)
定員:先着50名(締め切り9月16日(土))
参加方法:ここのリンク先よりお申し込みください
出演:後藤宏樹(早稲田大学人間総合研究センター研究員)
岸川雅範(神田明神禰宜)
田中圭子(東京藝術大学大学美術館助教)

謎解講第二弾「美術家・坂上直哉の謎を解く」
10人からの作家と紀伊半島を巡った和歌山県立医科大学アートプロジェク ト、地域との交流から生まれた神田岩本町のワーク、水俣に今も咲き続ける 花蓮…坂上氏のワークには様々な人やモノ、コトが絡んでいます。一体氏はど のようなアートを目指していたのでしょうか?これまで氏と仕事で関わってきた方々に坂上ワールドを語っていただきます。
開催日:2023年9月21日(木)18:30〜20:30
開催地:〒108-0014 東京都港区芝5丁目26−20 建築会館1階
参加費:1,000円(ワンドリンク付き・当日現金支払)(追悼展は入場無料)
定員:先着30名(締め切り9月16日(土))
参加方法:ここのリンク先よりお申し込みください
出演:南三一郎(元山下設計)
土屋善仁(都市・建築計画研究所代表)
岡村裕次(TKO-M.architects)
鎌田収(日鉄ステンレスアート常務取締役)
渡辺英明(菊川工業取締役)
磯部猛(磯部聚楽工業所)
三輪途道(彫刻家)
野老朝雄(美術家)
倉本紀久子(アートアソシエイツ八咫)
露口典子(アートアソシエイツ八咫)

チラシのPDFはこちら(表)(裏)

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