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横濱硝子 2009.04

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横浜の赤レンガ倉庫は一度見に行かれた事があると思います。

30歳以上の方はあぶない刑事のエンディングで改修前の状態が背景となっていましたね。

そこの1号館1階に入っております、吹き硝子とアクセサリーのお店「横濱硝子」の改修工事を少しお手伝いさせていただきました。
とはいえ、赤レンガ倉庫自体は文化財ですので、基本的な空間(床、壁、天井)を触る事は出来ません。よって家具をいくつかデザインさせていただきました。
来る横浜開港150周年祭に備えて、先日予定したいた部分を終える事が出来ました。工事と言えど店舗を休む訳には行かないので、閉店後から開店前までに工事をして出来る範囲でやるという条件の中、5期に分けて実験を繰り返しつつ半年間かけて半分ぐらいの什器を入れ替えました。
アクセサリー用の什器と吹き硝子用の什器のデザインが違っている事が分かるでしょうか?
吹き硝子の方は商品の存在感があり、それだけで十分魅力的ですので、背景となる什器はどっしりとして重厚感のある什器に仕上げています。
逆にアクセサリーは、その華やかさを更に演出する為に無垢のウォールナットで什器にフレームを回し什器自体にすこし表情があり、軽やかに見えるように仕上げています。
吹き硝子はオリジナル商品が多く、伊豆高原の工房で作られているようです。横浜カラーの青と緑の色を使ったシリーズのグラスをよく見てみるとでこぼこしています。透明なガラスと色のガラスでは冷却中のガラスの固まる速度が違うようです。高温時にはまっすぐだったラインが冷却されるにつれて透明なガラスが色のガラス方向に引っ張られて行き、こうして波の形のように自然となってくるということでした。物質の特性を利用してできた造形が横浜の波をイメージさせたり、また注ぎ口としての効果もあるようで、とても奥の深い世界でした。
日常生活空間にこうした手作りの商品があるのも、とても豊かな事ではないかと感じました。
什器(家具)配置は季節やイベントにより変えたいという意向から行くたびに変化していると思いますが、是非足をお運びください。
YC

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