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マイアーキテクト 2006.05

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ルイスカーンの息子が父親の生き方を探るドキュメンタリー映画の「マイアーキテクト」を渋谷でみました。残念ながら今日で放映が終わってしまったのだが、直前で気づき先日事務所全員で「長い昼休み」と解釈して見に行きました。建築家の古谷さんもみにきていたなぁー。
ルイスカーンといえばモダニズムの建築家として5大建築家とよばれる一人にあげられる偉大な建築家です。アメリカを基本として活躍し、晩年はバングラディシュのダッカやインドのアーメダバードなどに巨大な建築を残している。僕はインドでインド経営大学をみたことがあるだけである。日干し煉瓦を積み上げて幾何学的な開口部などを大胆に用いながら空間の奥行きを表現し、日差しの強いインドの陰影がリズム良く地面に映し出されるような豊かな建築を作っていました。その建築から感じる建築家の像は「秩序正しく、正確に、宗教心を持って理想郷を作っている」感じでした。なんとなく、ルイスカーンという人に対して僕は勝手に厳格なイメージがあったのです。しかし映画を見るとそこには建築を愛し、色々な愛人を作っている生身の人間がいました。奥さん以外に2人の愛人がいて、それぞれに子供を作っていたのです。今回の映画はそのほとんど父親と会う時間がなかった愛人の息子が映画監督として、インタビューアーとして作っていて、父親としてのルイスカーンと、偉大な建築家としてのルイスカーンとを自分の中で理解し、近づける作業を映画を通して見せてくれています。なんにでもまっすぐに、情熱的に生き続けているルイスカーンの壮絶な人生を垣間見て、正直「俺にはまねできねぇー」と思いながらみました。でも、そこかまっすぐでかっこいい。。
自分の建築を作り、突き進むことの困難さ、すばらしさを感じることができました。
映画では息子が様々な友人にルイスカーンにまつわるお話しを聞いてまわっているのですが、編集でかなりの部分がきられているようで、どうも最後までルイスカーンを垣間見た気がしないのが残念でした。ドキュメンタリーなので3時間ぐらいになっても色々な側面でもっともっとルイスカーンの人物像に迫って欲しいと思いました。相当編集で削っている気がしましたね。
「建築家ってなんでこんなに仕事が大好きなのか、理解できん」という人、是非見てくださいませ。
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