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配筋検査「柿生の住宅」 2012.02

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 先日配筋検査に構造設計事務所の方と一緒に行ってきました。配筋検査とは図面通りに配筋が組まれているかをチェックします。というのはこの鉄筋はコンクリートを打設してしまえば見えなくなってしまうので、目でしっかりと確認し、問題点がないかをチェックするためです。チェックするポイントはいくつかあるのですが、「かぶり厚」とよばれるように鉄筋の周りにコンクリートが付着する厚みが型枠との間に確保されているかを現場で確認をします。その理由は鉄は空気に触れていると錆びる(酸化する)のですが、コンクリートの中に入っているとコンクリートはアルカリ性なので錆びないのです。仮に錆びてしまうと鉄の体積が膨張し、コンクリートを破壊してしまうと構造としては大きな欠陥となってしまいます。よって鉄筋を空気に触れないようにしっかりとアルカリ性であるコンクリートで覆ってあげるという訳なのです。

鉄筋は引っぱる力に強く、圧縮には弱い。コンクリートはまるっきり逆で圧縮に強く引っ張りに弱いという物性があります。それが二つ組み合わさる事で鉄筋コンクリートという地震にも強い基礎となるのです。仮に地震がなければ基本的には自重(重力)を支えるだけであれば、かかる力は圧縮だけです。横力(風圧と地震等)がなかったり、すごく弱ければ無筋(鉄筋がなくてコンクリートだけ)でも良いのですが、地震多発国の日本ではこの鉄筋がとても重要な要素なのです。
というわけで、構造設計者共にしっかりとチェックをし、問題ない事を確認して明日コンクリート打設が行われる予定です。

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