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建築知識2013年11月号発売 2013.10

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明日の19日発売予定の建築知識2013年11月号「全国縦断!住宅デザイン納まり大発掘①ー北海道、広島県、福岡県」が発売されます。建築知識はじまって以来の地域特集でしてそれに僕も微力ながら協力させて頂いたのです。札幌、広島、博多に僕も編集部の方と一緒に行き、活躍する建築家の方の仕事を拝見しつついろいろとお話を聞いてきました。その想いがこの一冊に詰まっておりますので、ぜひ書店で手に取っていただきお買い求めいただければ嬉しいです。
北海道は冬の気温が−30度とかいった環境のなか、断熱、気密が建築デザインにどのような影響を与えているのか楽しみで訪れたのですが、実際に拝見させて頂いた住宅は東京都と間取り的にはなんらかわらない質の高い快適な住宅を拝見させて頂きました。もちろん細かなデティールを見れば大きく違います。壁厚は太いですし、硝子もよく見るとトリプル硝子だったりともちろん重装備ですが、細かな部材は違っても実現しようとする建築空間への想いは全く私たちと同じでした。性能だけを目指しているステップはもう終わりを迎え、各種材料の性能アップがデザインの自由度がどんどん上がっていると感じました。
以前までは、開口部を少なくし、外壁面積は極力少なくし、北側に閉じ、南側に開き、軒はなくという自衛する建物だったようですが、いまは全くそれを感じさせません。いまや冬メインというより夏の日射負荷を防ぐ方に気を使うと言った感じでした。
北海道ならではの機能が導いたデザインだなぁーと感じたことも当然ありまして、それは出来る限り紙面に掲載してもらっていますので、詳細は誌面にて(笑)
広島はミニマリズムということでお伺いしてみる、その本物の気合いの入れっぷりデティールに脱帽でした。ミニマルすぎて掲載できない程だったり、僕がやっているミニマルデザインなんて足下に及ばない甘っちょろいものでした。その施工を引き受ける工務店と建築家のせめぎ合いの歴史がこの境地にたどり着いていると思うと先人達の挑戦はトライ&エラーの連続だったことと思います。一つのスティールサッシの施工図が10数枚というその多さは、培って来た歴史を感じさせ、やはり広島は熱かったです。
福岡は日本というよりはアジアでした。あらゆる物を受け入れるキャパシティーがあり居心地の良さを感じました。福岡の建築家の皆さんは言説で語るよりも作品で語るという感じで、全ての建築の完成度がとても高い印象がありました。木という素材を用いて各建築家達が時間をかけて洗練させたデティールが盛りだくさんで、メンテまで含めた完成度の高さに驚きました。地域に根ざし、愛されて行く建築を作って行く姿勢を学んだ感じです。鉄をうまく使いつつ木の繊細さを表現したりと、細かな配慮が至る所にちりばめられており、福岡の地でデティールが熟成していると実感しました。
というわけで、誌面を見て頂ければ幸いです。②が出来る為にはこれの売り上げが重要です(笑)

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