清澄白河の路面に面した以前印刷工場であった場所を店舗併用事務所に改装しました。道路側には店舗、裏にプロダクトデザイン事務所という構成になっており、店舗では事務所がデザインに関わった商品を扱っているという路面に面した事務所の新しい形態です。
店舗とプロダクトデザイン事務所の区切りは幅1.8m×高さ2.4mの家具を三つ連結した家具としました。店舗側からは商品陳列用の棚柱が埋め込まれた壁、事務所側からは収納となっています。ミーティングスペース側の一つの家具は大きな扉のように90度自由に回転できるようなっており、状況に応じて事務所・店舗スペースの拡張性を確保しています。外装は店舗商品が通りからよく見えるようにフィックス窓と大きな三枚引戸で構成し、気軽に立ち寄れるよう開け放したままにできるようにしています。
プロダクトデザイン事務所部分は様々なレイアウトが可能なよう極力大きな空間を中央に確保しています。また、モックアップ等を作る工房は粉塵拡散や騒音を防ぐために天井は低くし、上部に床を張りロフト収納として使用しています。
本改装では既存の床・壁・天井はほとんど触らず、家具だけで空間を分節しています。家具に使用した素材は既存のすこし古びた感じから違和感が出ないように、新品でありながらもなにか懐かしさを感じる素材を使い、 既存空間との相性を重視し選定しています。
清澄白河に行った際はお気軽にお立ち寄り頂ければ幸いです。
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